安倍のNHK人事 米国政府も距離をおく(クリスティーンでも登用してみたら 管理人)

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米大使館がNHK取材に難色 百田尚樹氏の発言理由に

”右傾エンタメ”百田尚樹

NHKがキャロライン・ケネディ駐日米大使のインタビュー取材を米国大使館(東京都港区)に申し込み、調整を進めていたところ、経営委員を務める作家百田尚樹氏の東京裁判南京大虐殺をめぐる発言を理由に大使館側から難色を示されていたことが14日、複数の関係者の話で分かった。

NHK広報部は「取材・制作の過程に関わることについては回答を差し控える」とコメント。米国大使館は「大使のスケジュールはお話ししないことになっている」としている。

NHKの最高意思決定機関である経営委員会委員の発言の影響が、報道の現場に及んでいることが明らかになったのは初めて。

関係者によると、NHK報道局国際部の取材班は昨年11月15日のケネディ大使着任直後、大使館の報道担当官にインタビュー取材を申し込んだ。その後、大使館側から総合テレビの報道情報番組「クローズアップ現代」で放送するよう要請があり、交渉を続けていた。

ところが2月上旬、取材班が大使館を訪問したところ、報道担当官から「百田氏の発言でインタビューの実現は困難になった。大使本人とワシントンの意向だ」との趣旨を伝えられた。その後、取材の可否について正式な連絡はないという。

百田氏は3日、都知事選に立候補した元航空幕僚長田母神俊雄氏の応援演説をした際、米軍による東京大空襲や原爆投下を「大虐殺」とした上で「東京裁判はそれをごまかすための裁判だった」と述べた。

さらに1937年末に南京を占領した旧日本軍が捕虜や市民らを虐殺した南京大虐殺に関しても「38年に蒋介石がやたらと宣伝したが、世界の国は無視した。そんなことはなかったからだ」と発言した。

発言をめぐっては、米国大使館が8日、米政府の公式の統一見解として「非常識だ」と批判。中国外務省も南京大虐殺に関する発言に強く反発するなど、国際的に波紋が広がっている。(共同)


NHK経営委の言動、非難せぬ政権に懸念 海外メディア

NHK経営委員の百田氏、長谷川氏の言動については、海外メディアでも報道が相次ぎ、公共放送と政権との距離の近さに懸念の声が広がっている。

フィナンシャル・タイムズ紙は4日、「安倍首相の介入でNHKの姿がぶれる」と題する記事を配信。「東京裁判は広島などで日本が受けた虐殺をごまかすためのもの」という趣旨の都知事選の応援演説での百田氏の発言を報じ、首相が選んだ両経営委員の考え方により、日本で何がまともな保守主義と考えられているか、その境界線が試されている、と表現した。

記事を書いたジョナサン・ソーブル東京支局長は「多くの海外メディアが関心を持って見るのは、靖国参拝以降、右傾化に向かう安倍政権であり、NHKの一連の問題も、その一環として捉えられている。ひとつの放送局の問題ではない」と語る。経営委員の言動が規則や法律上問題であるかを問う以前に、そのような歴史観の人物を選んだ安倍首相が世界をどう見ているのかが焦点だという。

公共放送の使命は公平中立な報道だ。その難しさは英BBCでも共通、とソーブル氏は話す。「私の知る限り、BBCにはこのような人物はいない。仮に彼らと同じような歴史認識で問題発言をしたならば、当然罷免(ひめん)もありうるし、大きな社会問題となるだろう」

米紙ワシントン・ポスト(電子版)は11日の社説で、籾井会長や百田氏の発言を取り上げ、「なぜ日本政府は明快に非難しようとしないのか」と安倍政権の姿勢を批判した。「米政府当局者たちも、首相がナショナリストなのか改革者なのか疑問に感じている。報道の独立を支持し、破壊的な歴史否認主義を拒絶するかどうかを明確にできるのは首相だけだ」と論評した。

AFP通信は5日に配信した記事で、長谷川氏が新右翼の活動家に寄せた追悼文を引用。「識者の間でNHKが安倍首相の政策に従順になるのではと懸念の声が増えている」と伝えた。

英紙インディペンデント(7日)は、百田氏の発言を、南京大虐殺記念館の写真と共に配信。安倍首相に選ばれた人物と紹介した。集団的自衛権の行使容認を目指す安倍首相の意向は国内で半数以上の反対が推測されるが、「公共放送を味方につけることは間違いなく有効だろう」と論じた。

 


首相「人間のクズと報道されても気にしない」 予算委

安倍晋三首相は12日午前の衆院予算委員会で、NHK経営委員で作家の百田尚樹氏が東京都知事選の特定候補の応援演説で他候補を「人間のくず」と呼んだことについて、「ある夕刊紙は私のことをほぼ毎日のように『人間のくず』と報道しておりますが、私は別に気にしませんけどね」と笑いながら答弁した。閣僚の一部からも笑いがもれた。首相はその上で「経営委員が個人的に行ったものについて、政府としてコメントすべきではないと考えている」と答弁した。

民主党大串博志氏が「任命した首相として何らかの責任を感じないのか」と質問したのに答えた。


参考:


春香クリスティーン靖国参拝に「ヒトラーの墓参り」発言 ネット鎮火せず、朝鮮日報も追随

安倍晋三首相の靖国神社参拝をめぐる、タレント・春香クリスティーンさん(21)の発言が物議を醸している。問題となったのは、参拝当日の2013年12月26日にテレビ番組で行った「もしもドイツの首相がヒトラーのお墓に墓参りをした場合、他の国はどう思うのか?」という発言だ。

12月28日には韓国大手紙「朝鮮日報」の日本語版でも「靖国参拝:日本のタレントの発言で物議」と報じられ、いまなお火はくすぶっている。

春香さんは12月26日の「情報ライブ ミヤネ屋」(よみうりテレビ系列)にコメンテーターとして出演した。この日のトップニュースは安倍首相の靖国参拝で、近隣諸国との関係悪化を懸念する論調で番組は進められた。

司会の宮根誠司さん(50)は「やっぱり隣国ですから、中国・韓国の歴史認識ってのは一致させたいのが理想」だとしながら、南スーダンでの内戦などを例にだし、春香さんに「隣同士で仲の良い国がどれだけあるのか」と問いかける。

それに対して春香さんは、

「海外でよくこの問題と比べられるのが、『もしもドイツの首相がヒトラーのお墓に墓参りをした場合、他の国はどう思うのか?』という論点で議論されるわけですけれど、まあ難しい問題ですよね」

と答えた。あくまで春香さん個人の意見ではなく、海外で「靖国参拝」と「ヒトラーの墓参り」が同列に扱われることがあると紹介したのみだったが、発言の一部がひとり歩きした結果、多くのネットユーザーから「英霊に対する侮辱」や「事実誤認がある」などと反発を浴びることとなった。

すぐさまネット上では批判がうずまき、春香さんのブログやツイッターは「炎上」した。ブログには抗議コメントが殺到したが、そのいずれも即座に削除されたことが火に油を注いだ。

特定秘密保護法にも反対

春香さんは日本人の父親、スイス人の母親を持つ現役大学生。芸能界きっての「政治家の追っかけ」として知られ、政治的発言も多い。12月2日の「朝日新聞」朝刊では、特定秘密保護法案(6日成立)についてのインタビューに応じた。ここでは法案の条文に「あいまいな表現」が多いと指摘し、

「あいまいなままでの法の成立には反対です。なぜこんなに成立を急ぐのでしょうか」
「意見は押しつけませんが、この問題はみんなにしっかり考えてもらいたいのです」

などと答え、一部の保守的なネットユーザーから反感を買っていた。

 

プロファィル Ms.春香クリスティーン 

1992年1月26日生まれ、スイス・チューリッヒ出身。父が日本人、母はスイス人の家庭で育ったため、スイスにいながら日本のテレビ番組を好んで観ていた。日本のテレビに憧れ、16歳で単身来日。現在は上智大学文学部新聞学科在学中。ドイツ語、日本語、英語、フランス語の四つの言語を操り、お笑いタレントのモノマネもしてしまうマルチな才能と、趣味は国会議員の追っかけという意外な一面を持つ

憧れの国・日本にやってきて驚いたこと

私はスイス生まれのスイス育ち。母はスイス人ですが、父が日本人なので、家では日本のテレビが見放題だったため、すっかり日本のテレビの虜になってしまいました。芸能界に入るというよりも、テレビの向こう側の世界に行ってみたかったというだけなんです。そんな素朴な望みを抱いて、単身日本に渡ってきたのが16歳の時。タレント活動をしながら、女子高生として毎日を送っていました。

その時に、日本の同世代の子はなぜ政治に興味がないのかな? と思っていました。スイスではEU加盟や銃の保持など、普通の会話の中に自然と政治の話題が出てきたのに、日本の高校ではファッションや芸能界、それに自分の周りのごく限られた範囲のことしか話題にしないんですよ。

国会議員の人柄を知りたい

政治って自分たちの生活に直接関係してくることなのに、おかしいと思いませんか? なぜ話題にしないのか聞いてみると、たいていの人は「政治家は信用できないから興味がない」と答えるんです。それって、そもそも知らないから信用できないんじゃないでしょうか。政治家も人間なんだから、どんな人柄なのかを知ることで、信用が生まれると思うんですね。何事も事実を知ることが大事です!

そこで、国会議員の方々の人間性を知るべく、国会議事堂や議員会館に足繁く通い、「国会データバンク」アプリを駆使して、情報収集に励んでいます。議員さんの名前から選挙区、プロフィール、ウィキ、リンクなどがすぐにわかるので便利! 書籍の『国会便覧』や『政官要覧』も持ち歩いていますが、それとはまた別の便利さがあるんですよ。これらの知識をまとめて、国会議員カルタなんていうのも作ったんですが、誰も一緒に遊んでくれないんですよ。

大学では図書館が好き。各国の新聞を比較

現在、上智大学文学部新聞学科に在学中です。新聞学科を選んだのは、メディアやジャーナリズムについて実践的に学べるということ、興味のある時事問題に触れることのできる学科だから。一年生のうちから演習も多く、大変だけど面白い授業が多いですね。休み時間には図書館で過ごすのが好きで、世界各国の新聞があるので、一つの事件に対しての各国のメディアの反応の違いを比較しながら読んでいます。

実は、この一年ほど休学しています。最近、ありがたいことにタレント活動が忙しくてなかなか学校に行けませんでした。でも、きちんと履修したいので休学という形を取っていて、もうすぐ大学に戻るつもりです。レポーターの仕事でいろいろな事を知る機会が多いのですが、一つ一つさらに掘り下げて調べたいと思うことがたくさんあって......そのためには、きちんと大学で勉強をして、ゆくゆくは自分なりの表現ができるようになりたい、それから、さらに仕事の幅を広げられたらいいなと思っています。

のめりこみやすい私の課題は「バランス感覚」

こんな私なので、いろいろやりたいこと、覚えておきたいことが山ほどあるため、スマートフォン2台持ちで情報整理しています。何か情報が入るとすぐにスマホのホーム画面に登録するので、そこを見れば私の頭の中がわかるのが自分でも面白い! でもさすがに情報がいっぱいになっちゃうと整理がつかないので、記録したデータを出力してプリントアウトを簡単にできるアプリがあったらいいなあと思いますね。

とにかく一つのことにのめりこみすぎると、全体像が見えなくなってしまいがちなので、今後は、「バランス感覚」を大切にしていけたらいいなと思っています。今はとにかく仕事も勉強も、一つ一つに全力で取り組んでいくだけです!

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